物事が伝わっていないと感じることがあります。
その時に相手の理解力の問題にせず、自分の伝え方に課題があると考えています。
言葉で表現するだけで、抽象度が上がって伝わりづらくなるのに、文字にするとさらに抽象度が上がって伝わりづらくなります。
私は、元々、伝えるのが苦手なので、ちょっと掘り下げてみようかと思います。
リンゴ
という言葉から、何を想像するでしょうか?
多くの人は、「赤くて丸い果物」でしょうか。
しかし、辞書的には、「木の種類」を示すのです。
つまり、「リンゴの果実」が略されて、「リンゴ」とされています。
「リンゴください。」
と言われたときに、「木」や「種」を求められるという状況が少ないため、
ほとんどは「果実」を求めていると判断しているのです。
でも、これが農園の会話だった場合は、「木」の話かもしれないです。
この辺りも難しいのですが、さらに他の言語もあるので、複雑です。
日本語が分からないアメリカ人に「リンゴ」と言っても通じません。
文字だと抽象度があがるため、さらにわからないでしょう。
アップルであれば、通じます。
これは相手の抽象度に合わせているのです。
でも、本当でしょうか?
googleにappleを検索すると、コンピュータ会社のappleが最初に出てきます。
ピコ太朗のアッポーペンは、apple penという製品の名前が誤解されたときに面白いという部分が根本にあることを知っている人は少ないです。笑
また、英英辞典でappleを検索するとフルーツの説明が先になっています。
日本語と英語で同じモノを抽象化して、言語で表現すると、それが包含するモノの想定される順位が異なってくる。
卵が先か鶏が先かの理論にもなってきそうですが、そんなところです。
また、「アップル美味しいよね。」
という話をマンゴーの会話中にしていれば、そのアップルは「アップルマンゴー」という「アーウィン種のマンゴーの果実」の通称を示しています。
ただし、その知識が無ければ、会話として成立しません。
言葉って難しいですね><
でも、単純なことは、相手の環境や理解力にあわせて抽象度を変える事が必要ということです。
相手が理解していなくても、同じ言葉を繰り返すのは、抽象度を変えないので伝わりづらいです。
他の言葉で表現するか、別の言葉で言い換える、例を上げるなどして具体的に表現する。
それが、重要なのです。
抽象度が高い方が、文字数が少ないので、一言で多くのことが伝わるので、時間の短縮になります。
AM A S5
と書かれた箱の中身について、
AM:アーウィン種のマンゴー
A:傷の無い綺麗なモノ
S:Sサイズ=小さい
5:5個入り
という共通理解をしていれば、短い表現で終わります。
しかし、これはかなり抽象度が高いため、ほとんどの人に伝わりません。
電話のメモのCBやASAPも共通理解をしていないと、トラブルになります。
ちょっと、専門的に話をすると、
EHP = 電気式ヒートポンプ = エアコン
ではあるのですが、
EHPというと、GHP(ガスヒートポンプ)の対語という感じなので、電気式という部分を意識しなければいけないという会話になる。
これって、結構難しいのです。
まぁ、多くのことは、相互理解していなくても問題ないということでしょうか。笑
でも、学ぶ&伝える事が多い日々なので、頑張ります!
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