シン・エナジーに続き、auでんき、ソフトバンクでんき、楽天でんき、沖縄コープエナジーも燃料調整費の上限撤廃します。
毎月、数千円から1万円程度高くなっている可能性があるので、変更を急いだ方が良いです。
結論から書くと
オススメの対応策は、沖縄電力の従量電灯に切り替える
です。切り替える方法は、
0120-586-391
に電話です。聞かれる情報は、下記になります。
・住所
・氏名
・今契約している電力会社名
・今契約している電力会社名でのお客様番号
・住所に複数の電気の契約がある場合は、供給地点特定番号
受付時間:月~金 8:30~17:00
(土曜、日曜、祝日、慰霊の日、旧盆〈旧暦7/15〉、年末年始〈12/29~1/3〉除く)
※実際に電話した方から、携帯電話からは繋がらないけど、一般電話からはすぐに繋がったという話がありました。
auでんきの方は沖縄電力のホームページから出来ます。https://www.okiden.co.jp/common/procedure/kirikae/
基本的に、次の検針日から、変更になります。
今契約している新電力に連絡をする必要はありません。
沖縄電力の他のプランも現在(2022年10月1日)は「Eeホーム、Eeビジネス」以外は上限があります。しかし、いつ撤廃されるか分かりません。
従量電灯は消費者保護の観点から、国によって燃料費調整単価に上限が設けられています。
つまり、燃料価格がどれだけ高くなっても、消費者が支払う燃料費調整単価は一定の価格までしか値上がらないため、従量電灯がオススメなのです。
何が起きているか?
円安と原油高の影響で、燃料費が高くなって、燃料調整費が電力会社が決めている上限に達してしまったので、その上限を撤廃する=電気代が高くなる。という事です。
その燃料調整費の上限は、今まで新電力も沖縄電力も同じだったのですが、新電力が上限を撤廃したため、電気代が沖縄電力が安く、新電力が高くなります。
具体的には、2022年11月の1kWhの単価は、沖縄電力3.98円に対し、17.06円となります。
つまり、13.08円高くなるわけです。
そして、これに消費電力量がかかるので、一般的な300kWhだと3,924円、多い方だと1,000kWh以上使っているので13,000円以上も高くなります。
特にauでんきの場合は、元々の基本単価が沖縄電力と同じなので、単純にかなり高くなります。
その他の新電力は、基本料金(定額+使用料)は沖縄電力より安いのですが、1kWhあたり数円安いだけなので、燃料調整費の10数円で逆転し、沖縄電力より高くなってしまうのです。
かなり高くなるので、各社からお手紙などが来ているわけです。
ソフトバンクで400kWhを試算すると、下記のようになります。
高くならない新電力もある?
2022年10月1日現在、沖縄ガスニューパワーは、上限の撤廃をすると言っていないので、変更先の候補になります。
ただし、変更から1年以内に他へ変更すると手数料が2,000円かかるので、要注意です。沖縄電力でさえ、順次撤廃している今、いつ撤廃するかわからないというところではあります。
一般的に、ほとんどの新電力は、上限を撤廃するだろうと言われています。単純に、撤廃している会社とそうでない会社の差額は、各電力会社が負担しているのですが、その金額が大きいため、順次撤廃していくだろうと言われています。
沖縄ガスニューパワーは、大きいバイオマス発電所を持っていて、CO2の削減に力を入れている会社です。
沖縄電力だったら大丈夫?
実は、沖縄電力でもすでに上限が撤廃されているプランがあります。それは、
EeホームとEeビジネス
です。上記の2つのプランは、沖縄電力で最初から、燃料調整費の上限がないプランのため、すでに高くなっています。
いわゆるオール電化が対象のプランのため、使用量が多く影響が大きいです。
割引率も大きいのですが、それを燃料調整費が上回っているため、他のプランの方が数千円安くなるようです。
※ただし、一度変更すると1年間はそのプランに戻せないというルールがあります。
オール電化の方は使用量が多いため、変更先の候補はプレミアムバリュープランが一番安くなると思います。詳しくは、下記でシミュレーション可能です。
また、太陽光パネルをつけている場合、夜間電力での給湯ではなく、昼に給湯する方が安くなる可能もあります。
なぜ従量電灯がオススメなの?〜電気料金の仕組み〜
電気料金は、一般的なプランでは、下記のような構成になっています。(上記のシミュレーションで300kWhを想定した結果。)
基本料金:毎月定額の金額
電気量料金:使用量が増える金額(増え方は、一定ではなく、段階料金や夜間料金などがある)
燃料調整額:使用量x単価3.98円。単価は毎月変動。
再エネ賦課金:使用量x単価3.45円。単価は毎年変動。
詳細は省略しますが、この燃料調整額がプランによって違うのです。ただ、今のところ、沖縄電力では3.98円の上限を決めているので、差が大きくないのですが、上限を撤廃すると一気に大きな差になります。(EeホームとEeビジネスを除く)
また、なぜ従量電灯なのかといえば、燃料調整単価の上限が一番撤廃されるのが遅くなると思われるためです。
沖縄電力では、11月から高圧(事業者向け)の燃料調整単価の上限を順次撤廃し、来年の4月に撤廃するらしいので、その後、低圧(一般向け)も撤廃すると憶測されています。
下記の沖縄電力の燃料調整費の料金表を見るとわかるのですが、()書きでの設定ではなく、通常の設定としているのが、従量電灯だからです。
電力会社によっては、新電力からの受入を停止していたという事もあるようです。
そこで、上限撤廃と受付停止の2つの理由により、とりあえずは従量電灯に変更し、原油価格が落ち着いたら新電力を含めた検討するのがオススメです。
結局どうしたら良いの?
単純に電気を節約する事です。
家のすべての照明をLEDに変えたり、つけっぱなしにしているような照明を人感センサー付きに変えたり、エアコンの使用を控えたり、できることは多いです。
太陽光発電を設置するのも、電気の購入がかなり減るため、オススメです。
持ち家でなくても、ベランダに設置する方法もあるようです。
数ヶ月から数年で、原油価格が下がり、燃料調整費も下がるかも知れませんが、一度下げればメリットをずっと得られます。
また、環境にもやさしいので、これをきっかけにエネルギーについて見直してみるのが良いかと思います。
追記:プラン変更した結果
燃料調整費の上限のないプランから、上限のあるプランに変更したところ、25%ぐらい安くなりました。
2022年10月 Eeプラン(上限無し) 618kWh 26,205円 → 42.4円/kWh
2022年 11月 プレミアムバリュープラン 531kWh 17,988円 → 33.9円/kWh
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